
NEXTist LifeWork



後編も見てね🤗
1.脳はだませる!?
人は感情や思い込みによって身体や顔つきを変化させることが可能なのでしょうか?
実は役者は感情のコントロールや役になりきることで知らず知らずのうちに脳を騙そうとしています。人は脳を騙せるのか?脳を騙せたら身体にどのような変化が起こるのか?できるだけ簡単にわかりやすく解説していきたいと思います。

1-1.メンタルコントロール
皆さんはメンタルコントロールという言葉をご存知でしょうか?
スポーツ選手がよく口にする言葉ですが、陸上のハードル競技でメダルを取った『為末大選手』がこう話していました。

「僕はじっとしたまま自分の脈拍をコントロールできます」と...。
為末選手は、じっとしたまま自分の感情をコントロールして脈拍を上げたり下げたりすることができるそうです。

役者が感情をコントールして涙を流したり、緊張する場面を想像することで脈拍をあげたり、人の身体は思い込みや思い込むことである程度コントロールすることが可能なんです。
これは内臓や血管、分泌腺などの働きを全て支配している自律神経や、身体を意図的に動かす体性神経が深く関わってきます。
人の身体は中枢神経(脳や脊髄)から末梢神経(全身の神経)へ分かれていきます。末梢神経は意図的に動かすことができない自律神経と、意図的に動かすことができる体性神経に分かれます。
自律神経は知覚、運動神経とは違って、意思とは関係なく独立しています。交感神経と副交感神経の2つからなり、この2つが互いに相反する働きをすることで身体のバランスは保たれています。このバランスが崩れてしまうと身体に様々な不調が出てしまいます。
意図的に動かすことができる体性神経は、感覚神経と運動神経に分けられ、体性感覚や特殊感覚に基づく骨格筋反射による運動機能調節、意思によって身体を動かす運動機能に関与します。
ん?自律神経は意思とは関係なく独立している?そしたらコントロールできないんじゃない???そう思いませんか?
正確にいうと自律神経自体を直接コントロールすることはできないので、感情や思い込みのコントロールによって、自律神経を騙して身体をコントロールするということになります。

『よし、今から胃液を分泌させよう』と思っても内臓を動かして分泌させることはできません🙅♂️

美味しいものを想像することで”ぐるぐる〜”っと、お腹を鳴らして「消化器官に食事を食べるから準備してて〜っ」と胃液を分泌させることは可能なんですね。


”悪人”という映画の主演をした妻夫木聡さんは、悪役を演じるために悪いことを四六時中考えたり、人殺しをしたと思い込んむように暗示をかけ続けて、役作りをしていた話していました。『自分は悪い人間なんだ』と潜在意識に擦り込むことで、脳が『悪い人間なので悪い人間にならないといけない』と勘違いをして、その姿形に近いものへと身体が変化しようとします。
役者はその役に入り込み潜在意識に役が本当の自分だと擦り込む事で脳を騙して、身体の芯から役に入り込む努力をするんですね。


1-2.最後に
自分の心を動かすくらい役に入り込むから、他人の心も動かせるのかも知れないですね。
人間の神経系は全て脳(中枢神経)に繋がっているので、人間は脳を騙すことができるんです。続きは後編で🤗
